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イラク日本人人質事件から11年。日本はどこへ向おうとしているのか。

 まさかの、日本人人質殺害予告。 

 

時事ドットコム:「イスラム国」〜イラク・シリア国境で独立宣言〜 写真特集

 

昨日、シャルリー・エブドの事件と最新号の表紙を見て思ったことを書いたばかりなのと、職場のランチ時に中東歴訪中の安倍首相の発言について話題にあがっていたこともあり、衝撃が大きいです。 

昨日の記事では、最後に「西洋的な考え方とは少し距離を置いた日本のNGOイスラム圏で果たせる役割は大きいのだろうなとも思います。」なんて締めくくっていたのに、こともあろうか、イスラム国では日本も西洋とひとまとめに考えられてしまっているではないですか。

アラブメディアでは「日本が『イスラム国』との戦争に支援」という見出しが並んでいるそうです。ちょっと待ってと言いたくなります。

 

イラク日本人人質事件から11年

日本人人質事件というと、2004年のイラク日本人人質事件がさっと頭に浮かびます。

ボランティア目的で現地に向かった女性や若干18歳の少年が自衛隊撤退を求める勢力に拘束され、脅される映像は全世界に配信されました。アメリカのドキュメンタリー作家、マイケル・ムーア監督の『華氏911』の中にも映像が使用されており、話題になりました。

当時18歳だった少年、今井さんは、現在高校生を支援するNPOの代表をされています。彼が今回の人質殺害予告についてツイートしていました。

 

そうです。あの時は「自己責任論」が異様に高まって、怖いと感じるほどでした。インターネット普及率が格段にあがり、個人が意見発信しやすくなった時期とクロスしているのかもしれません。

去年から拘束の報道が出ていた湯川さんに関しては、渡航目的に共感できないことや準備不足感が否めないため、拘束されても仕方ないよねと思っていました。でもあんな映像はやっぱり見たくないです。

 

今後、中東におけるNGOの活動に影響を与えることは間違いないでしょう。

日本は人道援助で大きく貢献する立場であること、憲法9条もあり、戦争に加担する気はありませんときっぱり表明すべきです。 

お二人のご無事と一日も早い解放を祈ります。

 

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