宮崎駿氏「異質文明の風刺画は間違い」に救われた件
数週間前にシャルリー・エブドの事件について思うことを書いていたところ、宮崎駿さんが久しぶりにロングインタビューに応えたラジオの中で同じような主張をされていました。
シャルリー・エブドの事件と最新号の表紙を見て思ったこと - 国際協力の仕事と映画な日々
ラジオインタビューに関する産経ニュースの紹介記事はこちら。
産経のネット記事は内容があっさりしてますが、他のネットメディアではもっと煽情的なタイトルで濃い内容が紹介されていました。
例えばこちら。
宮崎駿がラジオで安倍首相、百田尚樹を「ナルシシズム」と批判! もっと過激な発言も…|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見
そう「過激」とは思えない発言も、今の日本だと「過激」になってしまうんですね。
そもそも、宮崎駿さんは以前から護憲派だったし、原発にも反対していました。
「海岸線にぐるりと囲まれて、原発がたくさん存在する日本が戦争なんかしちゃいけないんだから」というのは、宮崎さんが尊敬している半藤一利さんの持論でもあり、お二人の対談でもそのことに触れています。
「戦争なんかしちゃいけないんだから」という主張が、70年以上前の日本では過激な思想として取り締まりの対象になっていた。そういう事実をちゃんと見直さないといけないのかなと思います。
中東情勢の悪化で、この数週間取材対応に追われていたり、最終的にとても残念な結果だったことからブログを更新する気にもなれませんでしたが、今回の宮崎さんのインタビューに触れて、すこし救われました。
そして今週末は『風立ちぬ』。
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