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タバコは映画の優秀な小道具なんですよ

 またですか。

『MOZU』喫煙シーンに賛否 演出か子供への悪影響か論争
NEWS ポストセブン 5月17日(土)7時6分配信 

西島秀俊主演のドラマ『MOZU Season1 ~百舌の叫ぶ夜~』(TBS系)。ハードボイルドな公安警察のエースを西島が好演しているが、このドラマ、喫煙シーンがとにかく多いと話題になっている。

ネット上では「ハードボイルドな雰囲気でかっこいい」と好意的な声も多いが、「あれだけ煙草のシーンが多いと、高校生とかがかっこいいと思ってまねしてしまう」「意図がわからない」「歩き煙草はよくないのでは?」といった批判的な声も出ている。  

ドラマや映画で喫煙シーンが取りざたされたのは、宮崎駿監督のアニメ映画『風立ちぬ』が記憶に新しいところ。

NPO法人・日本禁煙学会が、「こども達に与える影響は無視できません」と制作サイドに要望書を提出。このときは、嫌煙派と表現の自由などを訴える人たちとの間で、賛否両論の論争に発展した経緯がある。

日本禁煙学会では、『MOZU』の喫煙シーンについて、「『風立ちぬ』と違って、このドラマは子供向けの設定ではありませんので」と静観の構え。しかし、一部の会員からは作品に批判の声も出ているという。

風立ちぬ』が公開された時の過剰な反応にも驚きましたが、まだ言ってる人がいるんですね。子どもへの悪影響とか言い出すと、殺人や戦争を扱うドラマや映画は全部アウトじゃないですか。

タバコは昔から重宝がられている映画の小道具なのに、時代が禁煙志向だからっていちいち作品に口出しするのは・・・どんなもんでしょう?

子どもだって考える脳を持っているし、愛煙家が肺ガンになって死ぬのはその人の勝手。副流煙だって嫌ならそばに行かなきゃいいだけのこと。

NPO法人・日本禁煙学会というところは2009年の良作『西の魔女が死んだ』に物申しているみたいです。

映画「西の魔女が死んだ」の喫煙シーンについての日本禁煙学会の見解

そして毎年「無煙映画大賞」なるものを発表しておる!(これはちょっとウケる)
ちなみに2013年度の主な受賞者(作品)は以下の皆さま。

無煙映画大賞作品賞 「はじまりのみち」 監督・脚本=原恵一 
無煙映画大賞主演女優賞 前田敦子 主演作品:「もらとりあむタマ子
無煙映画大賞主演男優賞 大地康雄 主演作品:「じんじん」
無煙映画大賞監督賞 吉田康弘 監督作品:「旅立ちの島唄~十五の春~」「江ノ島プリズム」

これ、選ばれて喜んだのかしら?

タバコを吸うかどうかが登場人物のキャラクターを物語ることもあれば、タバコの煙が状況説明、心象を表す手段であったりもする。
そこに文句を言われてしまうと、映画が全く味のしないラーメンみたいになりかねない。映画人は相手にしないと思うけど、スポンサーが気にし始めると恐ろしいことになりそう。

嫌煙家たちはタバコを吸わないとこんなにイイことあるよ!といったポジティブなメッセージを主軸に世の中変えていけばいいのにね。

 

 


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