国際協力の仕事と映画な日々

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ヴォーグ編集者のSNSがホームレス写真掲載で炎上した件。

昨日のニュースで気になったのが、これ。

 

ホームレスとファッション誌 ヴォーグ編集者の投稿写真が物議

CNN.co.jp : ホームレスとファッション誌 ヴォーグ編集者の投稿写真が物議 

 

なんじゃ?と思って記事を読んでみると、パリコレ取材でパリに来ていたヴォーグ編集者が、路上のホームレスがVOGUEを手にしていたことに「感動」して写真を撮り「パリは驚きに満ちている。こんな所にもヴォーグ誌の読者が」というコメント付きでSNSにアップした。

炎上した。というものです。

「恥を知れ」「悪趣味」「センスゼロ」といった断罪コメントが並んでいるようです。

 

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アップした本人に悪意は無いだろうと思います。が、雑誌のイメージが悪くなるかもとか、そういった感覚は働かなかったのでしょうか。ちょっと、、危機意識に欠けているかな。

 

そしてなぜ人々はこういうことに対して不快感を持つのか、ということですが、例えば自分が関わっている途上国の子ども、ストリートチルドレンが路上で拾ったラグジュアリーファッションマガジンを手にしていて、そこをたまたま通りかかったファッション誌編集者が写真を撮り、さらにはSNSを通じて、「路上で暮らす貧しい子どもですら****の読者だわ!」とか発信していたらどう思うだろう・・、と考えてみました。

やっぱり嫌ですね。「上から目線」的なものが嫌なのか、モラル的な嫌悪感か。

 

最初は写真のついていない記事を読んだので、ホームレスの方が肖像権侵害で訴えたらどうなるんだろう?と思いましたが、後で写真を見てみたらフードで顔が隠れていて、性別もわからないような写真でした。

 

渦中の編集者は無邪気な気持ちでアップしたのではないでしょうか。今ごろ後悔しているでしょうね。多分。

そもそも、ヴォーグという雑誌自体はチャリティ活動にとても熱心な、意識の高いメディアだという印象が強いです。日本が東日本大震災に見舞われた2011年の秋には、世界中からヴォーグ編集長たちが日本に集結し、応援してくれたことも記憶に新しいです。

 

騒動の5時間後には写真が削除されて、インタビューにもノーコメントだそうなので、これ以上騒ぎを大きくしたくないのだろうと思います。

 


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