国際協力の仕事と映画な日々

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地味でアナログな国際協力NGOの裏話:カイハツトジョウコク篇

今日は地方から修学旅行できた中学生たちに、事務所で活動についてお話させていただきました。久々に担当しました。

中学生が6人と先生1人。子どもだけで来ることが多いですが、今日は先生もいたのでちょっと緊張しました。

中学生が来ると、必ず班長の子が「あいさつの見本」というような素晴らしいあいさつをしてくれます。とてもかわいいのです。

難しい話をなるべくわかりやすく、、と心がけながら海外の子どもたちのことや、彼らにどういった支援をしているか話すのですが、途中でついてきているか不安になり、時々確認します。

「ストリートチルドレンって聞いたことある?」

開発途上国って何の事だかわかる??」

 

ちなみに、「開発途上国」をググるとこう出てきます。

開発途上国(かいはつとじょうこく、英: Developing Country)は、経済発展、開発の水準が先進国に比べて低く、経済成長の途上にある国を指す。発展途上国、途上国、とも言われるが、近年はこれらの国でも経済成長がみられる国も多く新興国という言葉もつかわれる。

Wikipediaより

これじゃあ98%の中学生には伝わらないですね。「開発」がわかること前提です。

goo辞書(国語辞書)では「開発途上国」の意味として「発展途上国」と出ます。

もしや・・と思い「発展途上国」を調べると、案の定「開発途上国」です。

舟を編む」の馬締くんにソッコー怒られますね。

 

 一番具体的なのは、これでした。

経済学者は、経済成長 あるいは経済発展と人口成長率および人口構造変動との動態的な諸関係を強調してきた。彼らは今日、静態的な適度規模概念よりも、人口の適度成長率 、すなわち生活水準の極大上昇率と調和する成長率という動態的概念に関心を抱いている。これらの諸関係は生活水準の低い国々では格別に重要であるが、これらの国々は開発(発展)途上国 と呼ばれるようになっている。

人口統計学辞書 Weblio辞書より

でも、96%の中学生にはやはり難しいかもしれません。


さて、私は何と言ったでしょう。
厳密には「それ違うやん!」と突っ込まれるかもしれませんがこう説明しました。

「日本だと水道の蛇口をひねれば普通に水が出てくるでしょ。トイレも水が流してくれるし。電気のスイッチを押せば明るくなるし。でも経済的に豊かな日本では当たり前のことが、当たり前じゃない国もたくさんあるんですよ。貧しくて水道や電気が通っていない国もまだまだあって、開発途上国というのは人が便利に暮らしていくための仕組みがまだ整っていない国のことなんです」

何だかもっとスマートに説明したい。

子どもたちは、ふんふんと聞いてくれていましたが、ちゃんと理解してくれているのか不安もあります。次は原宿に遊びに行くと言っていたから忘れられる可能性大ですが、ほんの少しでもいいから記憶の片隅に置いといてくれると嬉しいです。

 


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