国際協力の仕事と映画な日々

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少子化の今だからこそ観ておきたい60年前のコメディー映画「愛のお荷物」

何の予備知識もなく観に行った昔の映画が、なかなか面白かったので紹介します。

『愛のお荷物』監督:川島雄三(1955年公開)

時の厚生大臣、新木錠三郎は、野党の人口問題に関する追求を軽くさばいて、「受胎調節相談所設置法案」等の術策で人口の増加を食い止めようと考えていた。ところが彼が議会の厚生委員会で人口軽減に関する大演説を行っている頃、四十八歳になる夫人の蘭子さんは妊娠して産婦人科に行っていたのである。そればかりか、新木家の長男錠太郎君はかねてから秘かに恋愛中だった父の秘書五代冴子さんから愛のお荷物ができたらしいと打明けられていた。新木氏は政治的考慮と、末娘さくらの結婚式が近いとの理由で蘭子夫人に人工流産をすすめようとする。

愛のお荷物 | Movie Walker

 少子化が問題となっている日本ですが、60年前には人口増加を問題視していたのですね。まずその事実が面白いのと、国会の議会の場で人口中絶や避妊について厚生大臣にするどく質問する女性議員を菅井きんさんが演じているのも面白かったです。

この大臣、夫婦円満のようで、実は奥さんが妊娠してしまっているのです。
48歳だから超高齢出産ですね。今だと不妊カップルの希望の星としてもてはやされそうですが、当時は「世間に知られるとみっともない」と恥ずかしいことだったそう。

だから「愛のお荷物」ってタイトルなんですね。

長男の恋人役の北原三枝石原裕次郎の奥さん)がいつものようにクールビューティーでした。

話はあっちでもこっちでも「愛のお荷物」騒動が持ち上がり、最終的にハッピーエンドという、軽妙なタッチのコメディーです。

もう一度見たいけど、ソフト化されてるのでしょうか?

 


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