国際協力の仕事と映画な日々

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ろくでなし子さんの感想も聞いてみたい。3Dプリンティングによる立体ゾートロープ。

すごい映像を見てしまいました。

わずか2分ちょっとの映像なのですが、恐らく2015年度上半期に見た中で最も衝撃的で感動させてくれた映像でしょう。

 

イギリスのアーティストさんが、3Dプリンターで作ったゾートロープです。

主題はルーベンスの「幼児虐殺」。

 

3Dプリンターといえば、去年、この機器を使った芸術作品のことで、アーティストのろくでなし子さんが逮捕されましたね。「3Dプリンター」も「ろくでなし子さん」も、このニュースで一気に知名度が上がったのではないでしょうか。

3Dプリンターとは:

通常の紙に平面的に印刷するプリンターに対して、3DCAD、3DCGデータを元に立体(3次元のオブジェクト)を造形する機器。産業用ロボットの一種。

3Dプリンター - Wikipedia

 

そして、ゾートロープとは何でしょう? 「回転のぞき絵」とも言われているようです。

静止画を素早く入れ替えることで、あたかも動いているかのように見せる器具。ゾエトロープ、ゾートロープとも。zoetrope とは、ギリシア語の zoe(生命)と trope(回転)を組み合わせた言葉で、「生命の輪」あるいは「生きている輪」という意味がある。

回転のぞき絵 - Wikipedia

 

アニメーションや映画の原理ともいえますね。

こんなやつです。

 

 

三鷹の森ジブリ美術館には、トトロやめいちゃんが登場するどでかい立体ゾートロープがありますが、あれは何分見ても飽きません。

 

ルーベンスの「幼児虐殺」

この3Dプリンターでゾートロープを作ることにしたイギリスのアーティスト、Mat Collishawさん。作品のテーマはルーベンスの「幼児虐殺」です。

そもそもアートに疎く、ルーベンス、、、どこかで聞いたことあるけど誰だっけ?と夫に聞いたら、「フランダースの犬」の主人公ネロが憧れていた画家だと教えてもらいました。

そうえいばラストシーンはよくアニメの名場面集でも出てきますよね。クリスマスイブの夜に、教会のルーベンスの絵の前で死んでしまうネロ。とても哀しく、印象に残るラストシーンです。

 

その16世紀の画家、ルーベンスさんの代表作のひとつが「幼児虐殺」です。

 

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(出展:Ken Thompson the Collector: The Thompson Collection at the Art Gallery of Ontario)

 

迫力がありますね。

イギリスのアーティストさんは、なぜこの作品を3Dプリンターで立体ゾートロープにしてみようと考えたのでしょうか。「動かしてみたい」というシンプルな欲求に基づいてのことなのでしょうか。目の付けどころが面白いです。

3Dプリンターだから数分?数時間?でできたのかと思いきや、制作には半年もかかったそうです。

 

それでは、2分ちょっとの映像をぜひご覧ください。

 

 

衝撃を受けませんか? 心を揺り動かされませんか?

殺されているのは、全員2歳以下の男の子なんですって。新約聖書『マタイによる福音書』2章16節~18節にエピソードが書かれているそうです。

 

 


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