文房具を海外NGOに寄付したい?それ、迷惑かも。
消せるボールペンによる公文書偽造が問題になっているようです。
悪いことはしちゃいけませんが、本当に便利ですよね、このペン。
日本生まれなのか調べようとしましたが、ちょっとよくわかりませんでした。
消せるボールペンの歴史
2002年 三菱鉛筆が「シグノ イレイサブル」を発売。消しゴムを使ってインクを落とす方式でした。
発売年については調べがつきませんでしたが、海外メーカーであるペーパーメイトからも消せるボールペン「リプレイマックス」が発売されています。
2007年 パイロットが「フリクションボール」を発売。温度変化により色が変わるインクを使い、ペンの後ろについているラバーでこすると摩擦熱で筆跡を消すことができ、現在でも大ヒット商品となっています。
2010年 三菱鉛筆が「ユニボール ファントム」を発売。フリクションと同じ熱で消せるタイプでパイロットを追撃しています。 専用のラバーを付けずに、ペンのキャップで擦って消す方式で、より手軽に消せるようにしています。
フィリピンスタッフへのお土産はハイテク商品
先日、フィリピンに出張してきたのですが、その際、現地スタッフからお土産リクエストがあったのが、消せる3色ボールペン。
日本人スタッフがボールペンで一度書いた文字を軽々と消すところを見て、みんな「欲しい~」と思っていたそうです。
ちなみにフィリピンのスタッフは10数名いて、一緒に行った同僚と折半することになりました(笑)。
とても喜んでもらえました!
国際協力、現場のホンネ
国際協力の仕事をしていると、「未使用文房具を集めて海外に送りたい」といった声も時々寄せられます。
ですが、送料や関税のことを考えると全てをありがたくお受けするわけにもいかないのが・・実情です。
段ボールひと箱を送って送料に数万円、そして関税でまた数万円とられてしまうと、その金額を送金したら100倍の文房具が現地で購入できたのでは??
という妙なことになってしまいます。
なので、うちの団体でそういうご支援をいただく時には、送料もご負担いただくか、フリマなどで現金化したものをくださいとお願いしています。
ちなみに、文房具事情でいうと、東南アジアでは案外えんぴつは使われていません。
ボールペンで勉強しているところが多いです。
使い捨てはもったないですよね。
あと何年ぐらいで替え芯のきく消せるペンが流通するようになるでしょうか。
一方、少し離れたパキスタン、それも首都から離れた山間部の子どもたちは、えんぴつを大切に大切に、2~3センチになるまで使って勉強しているのが印象的でした。
幸せなえんぴつですね。
(フィリピンスタッフに喜ばれた消せる3色ボールペン)
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